Jable.tv
ジャブルTV
国家 不明
種類 アダルト動画の海賊版ストリーミングサイト
業種 動画配信
代表者 非公開
別名 ジャブル、Jable
リンク 掲載なし(違法サイトのため)


概要[編集]

Jable.tv(ジャブルTV)とは、日本のアダルトビデオ作品を権利者に無断で掲載し、無料でストリーミング視聴させている海外運営の海賊版サイトである。画面や作品紹介は中国語(繁体字)が中心で、利用者は台湾・香港など中華圏に多い。台湾ではGoogle検索の人気キーワード上位に入るほどの知名度がある。2021年5月下旬ごろから日本国内からは接続できない状態になっていると報告されている。運営者は公表されていない。

詳細[編集]

成り立ちと運営者[編集]

Jable.tvの運営者・運営会社・所在地は、サイト上にも公開情報にも示されていない。ドメイン情報の公開データでは、ドメインの登録日は2017年4月とされている。ただし、ドメインの登録日はサイトが実際に動画配信を始めた時期と同じとは限らず、サービスとしての開始時期を示す資料は確認できない。

配信には大手CDN事業者のCloudflareが使われていることが、サイト解析サービスの公開データで確認できる。運営会社名を伏せ、CDNを介して配信元サーバーの所在を見えにくくする形は、MissAV・Avgle・SupJav・ThisAVなど他の海賊版サイトにも見られる。

サイトの形態[編集]

Jable.tvは、動画ファイルを利用者に配布するのではなく、ブラウザ上でその場で再生させるストリーミング型のサイトである。台湾のIT系メディアによれば、動画はHLSと呼ばれる分割配信方式で送られており、ページ内には多数の広告が表示される。会員登録をしなくても視聴できる。

掲載作品の大半は日本のAVメーカーが有料で販売・配信している作品で、作品ページには中国語の字幕を付けた版を掲載したことを示す説明文が添えられている例がある。利用者の多くが中国語圏に集中しているため、日本の作品を扱いながら、日本語での案内はほとんど用意されていない。

中華圏での知名度[編集]

台湾での知名度は特に高い。台湾のマーケティング専門家によるSEO分析をもとに、台湾のメディア「JUKSY」は2024年12月、同年の台湾における検索キーワード上位10語を紹介した。そこでは「翻訳」「YouTube」「Yahoo」などに続き、「Jable」が月間約500万回の検索で6位に入り、同じく上位に入った「A片」(アダルト動画を指す中国語)、「Xvideo」と合わせて「成人向け動画関連の3語がトップ10入りした」と報じられた。

台湾の掲示板PTTでも、同種サイトが閉鎖・接続不能になったという話題が出るたびに、代わりの視聴先としてJableの名前が挙がる様子が見られる。

トラフィック規模[編集]

サイト解析サービスSimilarwebの公開ページでは、2026年8月時点でJable.tvの世界ランクは622位、台湾国内では17位で、台湾の成人向けカテゴリでは1位とされている。直帰率は約21%、1訪問あたりの閲覧ページ数は約10ページ、平均滞在時間は5分半ほどで、一度訪れた利用者が長く滞在する傾向が数値に表れている。

別の解析サービスHypeStatの推計(2026年9月更新)では、1日あたりの訪問者は約140万人、月間の訪問数は約4,300万回、国別の構成比は台湾が約43%、香港が約16%、中国が約12%となっている。これらはいずれも外部からの推計値で、サイト側が公表した数字ではない。同じHypeStatのデータでは、1日あたりのページ表示回数は約1,460万回と推計されている。参考までに、同じ2026年8月時点のSimilarweb上の世界ランクはSupJavが470位で、Jable.tvはこれに次ぐ規模となっている。

日本からのアクセス遮断[編集]

日本語のQ&Aサイトでは、2021年5月26日に「昨日から急にJableが観られなくなった。閉鎖したのか」という質問が投稿され、「日本からアクセスできなくなっている」との回答が付いた。同月末にも同様の質問が続いており、2021年5月下旬ごろから日本国内からの接続が遮断されたとみられる。サイト自体は閉鎖されておらず、台湾や香港などからは引き続き利用されている。

日本語の解説ブログでは、日本から接続すると真っ白な空白ページが表示されると説明されている。遮断の理由について運営側の説明はなく、権利者からの要請や訴訟との関係を示す報道も確認できない。

類似サイトとの比較[編集]

Similarwebは、キーワードや利用者層が重なる競合サイトとして、MissAV・SupJavなどを挙げている。主な同種サイトの状況を以下にまとめる。

サイト名 形態 主な利用者層 状況(2026年時点で確認できる範囲)
Jable.tv ストリーミング型・中国語中心 台湾・香港 運営継続。日本からは2021年5月ごろから接続不可
MissAV ストリーミング型 各国 2025年1月の米国判決で旧ドメインが原告側へ移転
ThisAV 利用者投稿型 香港・台湾・日本 2023年1月に閉鎖。旧ドメインも2025年1月の判決で移転
Avgle 動画共有型 台湾など 2024年半ばに台湾の掲示板で「数週間つながらない」との投稿
SupJav ストリーミング型 各国 Similarweb上でJable.tvより上位(2026年8月)
Tokyomotion 利用者投稿型 日本 素人系・個人撮影系の投稿が中心で、メーカー作品が中心のJable.tvとは掲載傾向が異なる

米国訴訟・海賊版対策との関係[編集]

日本の制作会社ウィル(Will Co., Ltd.)が米国ワシントン州西部地区連邦地方裁判所で起こした著作権侵害訴訟では、2025年1月7日に欠席判決が出された。判決は、ウィルの作品50本について計300件の侵害を認め、1件あたり1万5,000ドル、総額450万ドルの法定損害賠償を命じたうえで、ThisAVやMissAVの旧ドメインを含む7つのドメインを原告側へ移転させた。この判決文にJable.tvの名前は出てこず、Jable.tvは訴訟の対象になっていない。

日本国内では、AVメーカーなどが加盟する知的財産振興協会(IPPA)が警察と協力して著作権侵害の摘発に取り組んでいる。また、コンテンツ海外流通促進機構(CODA)は、ブラジル当局と連携した日本アニメの海賊版サイト一斉閉鎖など、各国の捜査機関と組んだ対策を進めている。ただし、これらの団体がJable.tvに対して法的措置をとったという報道は確認できない。

日本の法制度との関係[編集]

日本の著作権法では、2010年1月施行の改正により、違法にアップロードされたものと知りながら音楽・映像をダウンロードする行為が違法となった。2012年10月からは、有償で提供されている作品をそうと知りながらダウンロードする行為が刑事罰の対象となり、2年以下の拘禁刑(2025年6月の刑法改正前は懲役)もしくは200万円以下の罰金、またはその併科が定められている。2021年1月施行の改正では、ダウンロード違法化の対象が漫画・書籍・論文など著作物全般に広げられた。

一方、ストリーミング形式でその場で再生するだけの行為は、こうしたダウンロード規制の対象には含まれないと解されるのが一般的である。ただし、専用のソフトや拡張機能で動画を保存すれば、規制の対象となりうる。Jable.tvに掲載されている作品の多くは、日本では有料で販売・配信されている作品である。

ダウンロード違法化の対象には、権利者が自ら公開している動画や、違法にアップロードされたものと知らなかった場合は含まれない。逆に、作品の権利者は違法ダウンロードをした個人に対して、刑事告訴とは別に民事上の損害賠償を求めることもできる。Jable.tvの利用者について、日本の権利者が情報開示や損害賠償を求めたという報道は確認できない。

動画を無断でアップロードする側は、公衆送信権の侵害として、視聴者よりはるかに重い民事・刑事上の責任を問われる。また、無修正の作品については、著作権とは別に刑法175条(わいせつ物頒布等)が配信・販売する側に適用されうる。

利用リスク[編集]

Jable.tvのような海賊版サイトは大手の広告ネットワークを利用しにくく、審査の緩い成人向け広告で収益を得ていることが多い。台湾の解説記事でも、ページ上の偽の広告リンクやギャンブルサイトへ誘導する広告が多いことが指摘されている。

台湾トレンドマイクロのセキュリティブログは、2025年7月の記事で、Jableなどの成人向けストリーミングサイトや無料動画サイトを、マルウェア感染のリスクがある例として挙げている。

日本で特に多い被害の形が、ブラウザ上に「ウイルスに感染しました」などと表示し、記載の電話番号に電話させて遠隔操作ソフトの導入や有償サポートの契約、ギフトカードでの支払いなどを求める「サポート詐欺」(偽セキュリティ警告)である。情報処理推進機構(IPA)の情報セキュリティ安心相談窓口では、2026年4〜6月期の相談3,832件のうち、偽のウイルス警告に関する相談が1,428件で最多となり、前期から23.7%増えた。2025年5月には関与した容疑者の検挙も報じられたが、その後も相談件数は再び増加している。IPAの公表資料は特定のサイト名を挙げておらず、Jable.tvとの直接の関係を示すものではない。

よくある疑問[編集]

Q. Jable.tvはいつからあるのか?

A. 運営者による公式な説明はない。ドメインの登録日は2017年4月とされるが、それがサービス開始時期と一致するかどうかを示す資料はない。

Q. 閉鎖されたのか?

A. 閉鎖はされていない。日本からは2021年5月下旬ごろから接続できなくなったが、台湾・香港などでは引き続き利用されており、2026年8月時点でもSimilarwebの世界ランクで622位に入っている。

Q. なぜ日本から見られないのか?

A. 運営側は理由を説明していない。日本からの接続だけを遮断していることは、利用者の報告や解説ブログで確認できるが、権利者の要請や訴訟との関係を示す報道はない。

Q. ストリーミングで見るだけで違法になるのか?

A. 日本の著作権法では、その場で再生するだけのストリーミング視聴は、ダウンロード違法化の対象に含まれないと一般に解されている。動画を保存した場合は違法ダウンロードにあたる可能性があり、有償作品であれば刑事罰の対象にもなりうる。

Q. MissAVの訴訟と関係があるのか?

A. 2025年1月の米国での判決でドメインの移転を命じられたのはMissAVやThisAVなどの7ドメインで、判決文にJable.tvは含まれていない。

Q. 「ウイルスに感染しました」という表示は本物か?

A. ブラウザ上に表示される「ウイルスに感染した」「電話してください」といった警告は、IPAが「偽のウイルス警告」として相談事例を公表しているサポート詐欺の典型的な手口と同じものである。ブラウザのページ上の表示であり、パソコンやスマートフォンが実際に感染したことを示すものではない。

Q. 誰が運営しているのか?

A. 運営者・運営会社・所在地はいずれも公表されておらず、報道でも明らかになっていない。

余談[編集]

  • 「ジャブル」という読みが日本で定着しているが、正確な読み方を運営が示したことはない。中華圏では単に「Jable」と表記されることが多い。
  • 日本語の検索結果には「危険性」「逮捕」といった不安を煽るキーワードの解説ブログが並んでおり、その多くがVPNやダウンロードソフトの宣伝を兼ねている点はAvgleやTKTubeの検索結果と同じ構図である。
  • 台湾の掲示板では、他の同種サイトが接続不能になったという話題が出るたびに、Jableが代わりとして名前を挙げられることが多い。

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