ワンダーフールズ
원더풀스
The WONDERfools
ジャンル 超能力コメディ・アクション・アドベンチャー
放送期間 2026年5月15日配信開始(全話一挙配信)
放送時間 1話約60〜92分
話数 全8話
放送国家 韓国
言語 韓国語
配信 Netflix
制作
企画 カン・ウンギョン
演出 ユ・インシク
制作 ナンマンクルー、カカオエンターテインメント(共同制作:ファンタジオ)
脚本 ホ・ダジュン
音楽 キム・テソン
出演者 パク・ウンビン、チャ・ウヌ、キム・ヘスク、チェ・デフン、イム・ソンジェ、ソン・ヒョンジュ
その他
オープニング曲 チェ・ジョンイン「The Wonderfools」

概要[編集]

ワンダーフールズ(원더풀스、英題:The WONDERfools)とは、2026年5月15日からNetflixで全8話が一挙配信された韓国のNetflixオリジナルドラマである。終末論が飛び交う1999年の世紀末を舞台に、架空の地方都市・ヘソン市の冴えない住民たちが偶然超能力を手に入れ、町を脅かす悪党に立ち向かう超能力コメディ。主演はパク・ウンビンとチャ・ウヌで、『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』のユ・インシク監督とパク・ウンビンの再タッグ作となった。

詳細[編集]

企画の経緯[編集]

本作の出発点は2018年11月に始動した企画で、当時の仮題は『The B-Team』(ザ・Bチーム)だった。マーベル・コミックの生みの親として知られるスタン・リーの原案をもとにした企画で、リーの会社POW!エンターテインメントも初期の企画に参加していた。2020年12月にはSBSが2021年の放送作品として発表し、演出ユ・インシク、企画カン・ウンギョン、脚本ホ・ダジュンという布陣がこの時点で示されていた。

その後、企画はNetflixシリーズとして再始動し、2024年の本格制作入りに際してスタン・リーの原案から離れた完全オリジナルストーリーへと作り直された。制作会社ナンマンクルーは原作者側との合意のうえでの変更であると説明し、タイトルも『ワンダーフールズ』に改められた。英題の「WONDERfools」は「驚くべき」を意味するwonderと「愚か者たち」を意味するfoolsを組み合わせた造語で、ユ・インシク監督は「ジャンルは正統派のヒーローものだが、キャラクターは少しずつ抜けている」と説明している。

脚本のホ・ダジュンは映画『エクストリーム・ジョブ』の脚本家として知られる。制作はナンマンクルーとカカオエンターテインメントで、ファンタジオが共同制作に名を連ねた。

キャスティング[編集]

2024年4月にパク・ウンビンの出演、同年7月にチャ・ウヌの出演が報じられ、11月にNetflixが主要キャストを正式発表した。2025年6月にはペ・ナラの合流が伝えられている。パク・ウンビンは制作発表会で、『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』の撮影中に、キンパ店の前でユ・インシク監督から本作の話を初めて聞いたと明かしている。脚本の奇抜さにひかれ「楽しみたくて始めたプロジェクト」と語った。

チェ・デフンとイム・ソンジェは『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』に続き、ユ・インシク監督と2度目の仕事となった。悪役ハ・ウォンドを演じたソン・ヒョンジュは、この種のジャンルは初めてで、監督の助けが大きかったと述べている。また、完成映像を見て若い主演4人の苦労を知り、「自分の苦労ばかり考えていた」と共演者に謝意を示した。

撮影・ロケ[編集]

撮影は2024年10月に始まり、2025年5〜6月ごろにクランクアップした。韓国の海洋水産部は、本作のロケ地として忠清南道泰安のサムボン海水浴場、江原道江陵の鏡浦海水浴場、慶尚北道浦項の虎尾串日の出広場、慶尚南道巨済のクンポ村などを紹介している。架空の都市ヘソン市の風景は、こうした韓国各地の海辺で撮影された映像を組み合わせて作られている。

1999年という時代設定[編集]

舞台は1999年の年末で、2000年問題(Y2K)や終末論への不安が社会に広がっていた時期にあたる。作中には新興宗教「永遠の救い教会」や連続失踪事件が登場し、大みそかのカウントダウンが物語のクライマックスに重ねられている。劇中にはラジオDJ役で歌手イ・ジョクが出演するなど、1990年代末の空気を再現する演出が取り入れられている。ユ・インシク監督は、幼い頃にヒーローものに夢中になった自身の憧れを込めた作品だと語り、「遊園地のアトラクションのように最初から最後まで笑わせ、最後にひとさじの温かい感情を残す」ことを目指したと述べている。

あらすじ[編集]

1999年末、ヘソン市。生まれつき心臓に病を抱える27歳のウン・チェニは、余命がわずかだと知り、死ぬ前に海外旅行に行く資金を得るため、祖母キム・ジョンボクから身代金をせしめる「偽装誘拐」を計画する。共犯に引き入れたのは、市役所の常連クレーマーのソン・ギョンフンと、近所でいつもいいように使われているカン・ロビンだった。ところが計画の最中、チェニは心臓発作で命を落としてしまう。

動転したギョンフンとロビンは、チェニの遺体を町はずれの処分場に運ぶが、その様子をソウルから赴任してきた市役所民願室の公務員イ・ウンジョンに目撃される。ところがその直後、死んだはずのチェニは何事もなかったように起き上がる。地下から漏れ出していた有害な廃液にさらされたことで、チェニは心拍が上がると瞬間移動し、ギョンフンは嘘をつくと手が物にくっついて離れなくなり、ロビンは傷ついたり怒ったりすると怪力を発揮するという、制御できない超能力に目覚めていた。

一方、ひそかに念力を使うウンジョンは、しぶしぶ3人の訓練役を引き受ける。町で相次ぐ失踪事件を追ううちに、一行は20年前に孤児を使った人体実験「ヴンダーキンダー・プロジェクト」を主導し、服役を終えて出所した科学者ハ・ウォンドの存在にたどり着く。ハ・ウォンドは「永遠の心臓を持つ子ども」を探し求めており、新興宗教「永遠の救い教会」を隠れみのに新たな研究所を動かしていた。やがてウンジョン自身もかつての実験体であり、研究所の爆発事故に深く関わっていた過去が明らかになる。さらにチェニの胸で動く心臓にも、実験をめぐる秘密が隠されていた。

ハ・ウォンドは、超能力者たちを生んだ薬剤を大みそかのヘソン市全体に散布する計画を進める。自分の心臓の由来を知ったチェニは、町を守ることを決意し、仲間たちとともに最後の戦いに臨む。

登場人物[編集]

  • ウン・チェニ(パク・ウンビン):ヘソン市きっての問題児。先天性の心臓病を抱え、余命宣告を受けた27歳。偽装誘拐の最中に死んだはずが生き返り、心拍が上がると瞬間移動する能力を得る。
  • イ・ウンジョン(チャ・ウヌ):ソウルからやって来たヘソン市役所民願室の公務員。規則に忠実で人付き合いが苦手。眼鏡と無表情の陰に念力の能力を隠しており、チェニたちと失踪事件を追う。
  • ソン・ギョンフン(チェ・デフン):市役所の常連クレーマー。嘘をつくと手が物にくっつく「粘着」の能力を得る。
  • カン・ロビン(イム・ソンジェ):町のお人よし。感情を傷つけられると制御できない怪力を発揮する。
  • キム・ジョンボク(キム・ヘスク):チェニの祖母。評判の食堂を営む。華やかだが影のある過去を持ち、かつてハ・ウォンドの研究所に資金を出していた。
  • ハ・ウォンド(ソン・ヒョンジュ):「ヴンダーキンダー・プロジェクト」を率いた科学者。20年の服役を経て出所し、「永遠の心臓を持つ子ども」を追い求める。
  • キム・パルホ(ペ・ナラ):ハ・ウォンドを「父」と呼ぶヴンダーキンダーの一人。重力を操る。
  • ソク・ジュラン(チョン・イソ):ヴンダーキンダーの一人。人々を洗脳する能力を持つ。
  • ソク・ホラン(チェ・ユンジ):ヴンダーキンダーの一人。幻覚を見せる能力を持ち、他人に化けることもできる。
  • ヤン・ソグ(カン・ギドゥン):ヘソン市役所の上役職員。
  • ユン長老(パク・ソングン):新興宗教「永遠の救い教会」の長老。

放送・配信[編集]

韓国を含む全世界で、2026年5月15日午後5時(韓国時間)からNetflixにて全8話が同時配信された。韓国での視聴等級は15歳以上。地上波やケーブル局での放送はなく、Netflix独占配信の作品である。配信3日前の5月12日にはソウルで制作発表会が開かれたが、当時兵役中だったチャ・ウヌは出席しなかった。

日本でもNetflixで同日から独占配信されており、日本語字幕で視聴できる。原作となる漫画や小説はなく、企画初期にスタン・リーの原案があったものの、完成作はオリジナル脚本である。

続編について、ユ・インシク監督はNetflix公式の解説記事で、結末を「意図的に開かれたもの」とし、より広い世界観を示唆している。最終話のラストにはハ・ウォンドの生存を思わせる場面も描かれたが、2026年10月時点でシーズン2の制作は正式に発表されていない。

評価・反響[編集]

配信開始から3日間(5月15日〜17日)で270万視聴数(視聴時間2530万時間)を記録し、Netflixグローバルトップ10(非英語TV部門)で6位に初登場、25か国でトップ10入りした。2週目(5月18日〜24日)には790万視聴数で同部門2位に浮上し、64か国でトップ10入り、うち13か国で1位を獲得した。3週目も2位を維持し、5週目(6月8日〜14日)時点で累計1810万視聴数(1億7080万時間)に達している。

アメリカのニールセンによるストリーミング調査(5月18日〜24日)では、オリジナル作品部門で8位(視聴3億3900万分)に入り、トップ10入りした唯一の非英語シリーズとなった。Netflixが公表した2026年上半期の視聴データでは、2000万視聴数・1億8840万時間を記録し、韓国シリーズとしては5位に位置づけられた。

批評面では、Rotten Tomatoesで批評家6人の評価がすべて肯定的(平均8.6/10)となった。1990年代末へのノスタルジー、温かな人間味、アンサンブルの掛け合い、パク・ウンビンのコメディ演技、チャ・ウヌの抑えた演技、チェ・デフンとイム・ソンジェの助演が評価された一方、序盤の展開の遅さや、ドタバタ劇と重いテーマの間のトーンの揺れを指摘する声もあった。

受賞・ノミネートでは、アジアン・アカデミー・クリエイティブ・アワード2026の視覚効果部門(韓国国内選考)で受賞したと伝えられているほか、OST「Flip My World」が青龍シリーズアワード2026の候補に挙がったとされる。

余談[編集]

  • 制作発表会でユ・インシク監督は「グローバル1位」を目標に掲げ、達成すれば出演者と一緒にコンテンツを作ると公約した。結果は非英語TV部門の最高2位だった。
  • 悪役側の能力者集団の名「ヴンダーキンダー」は、ドイツ語で「神童」を意味するWunderkindに由来する。
  • ギョンフンの能力は「嘘をつくと手がくっつき、本当のことを言うまで離れない」という制約付きで、クレーマーという人物設定と結びついた笑いの源になっている。
  • 主演のパク・ウンビンは、ユ・インシク監督作への出演が『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』に続いて2作目となる。過去には『ストーブリーグ』『無人島のディーバ』などで主演を務めた。

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